子どもたちは、見たこと聞いたこと,感じたことをすぐに、身近な大好きな人に話したくなります。そんな時『うん、そうだね。』と一度は必ずそのことばをそのまま受け止めてあげましょう。大人も子どもも、きっと心がほんわかとあたたかくなりますよ。
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今朝のことです。私の母が、窓の外をみながら、ひさしぶりに降り始めた雨に、「いい雨だ
ねぇ。花がよろこぶだろうね。」と言いました。その言葉に、私は素直に「うん、そうだね。」とは言えず、だまっていました。 なぜなら、
今日は幼稚園の「母の会」があり、たくさんのお母様方が園児といっしょに登園して来られるので、雨が強くなると小さい子どもを連れて来られ
る方はたいへんだろうし・・・。あさっては、年長組がレンゲ畑に遊びに行く予定で、子どもたちはとても楽しみにしているのに、今雨が降って
しまうと田んぼがぬかるんでしまい、とうぶん行けなくなってしまうからです。
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“「うん、そうだね。」と、人の話を一度、そのまま受けとめる”これは、人と人とのコミュニケーションをとっていく上でも大切な事なのですが、
とても難しいことでもあります。けれども、素直に「うん、そうだね」と言えない自分に気づいていくことは、大きな一歩になります。最初から相手
の言葉を否定してしまうことは、簡単なことです。でも、そこには、“互いを認めあう”という気持ちは存在しません。 |
『うん、そうだね。』−とてもよい言葉です。
この一年間で、たくさん使えるようになっていってほしいと思っています。
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長府幼稚園園長 (2009.4.14 母の会にて)
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