平成14年日曜学校卒業記念演劇
ご協力へのお礼
  陽春の候となりあちこちから花の便りが舞いこんでまいります。
このたび、徳応寺日曜学校・卒業記念劇「なめとこ山の熊」の上演にあたりましては、ご縁のある皆様方の心あたたかいご協力やお励ましを頂き厚くお礼申し上げます。
 今回、宮沢賢治のこの作品をとりあげるにあたり、その文章の美しさ、情景の深さにひかれ、原文をそのまま脚本として使用させていただくことにしました。
なめとこ山に生きる熊と、熊を打って生計を立てる小十郎。殺し殺されていく中にも憎しみは存在することなく、すべては大きな自然の中に優しく包まれていく―。
 小学校5・6年生の子どもたちにとっては難しいテーマだったかもしれません。今までと違った演出・道具に皆とまどいながら、卒業記念公演に向けて準備をすすめてまいりました。
 残念なことに「昼の部」は、とても上出来とはいえませんでした。けれども、その失敗があったのでスタッフと出演の子どもたちの心は一つとなり、もう一度作品を見直し練りあげました。その結果「夜の部」は、張りつめた静寂の中 子どもたち一人一人の思いが私たちの心の中に響いてくるような、そんな舞台をみせてもらった気がいたします。
 今年も五人の六年生が、日曜学校を卒業いたします。この卒業生たちもいつかあたたかい陽の光に、阿弥陀様のお慈悲を喜び 澄みきった満天の星空の広がりに、阿弥陀様にすっぽりと包まれた我身の幸せを感じとってくれる日がきっとあるでしょう。
 爛漫の春も、もうじきです。徳応寺日曜学校も《みんな生まれてきてよかったね》《会えてよかったね》と、お慈悲に包まれながら子どもたちの成長を願って今後も日校活動を続けてまいります。
 どうかあたたかく見守って下さいますようお願いしてお礼のことばといたします。
                                            称 名
     平成一四年 三月
                                          徳応寺日曜学校 
                                              戸崎 文昭
  有縁の皆様へ  

徳応寺「日曜学校卒業記念演劇」(平成14年)
なめとこ山の熊

宮沢賢治原作
『なめとこ山の熊』
平成14年卒業記念劇
日時:平成14年3月9日(土)
  午前10時〜 (1回目)
  午後6時半〜(2回目)
場所:徳応寺本堂
もう二年ばかり待って呉れ、おれも死ぬのはもうかまわないようなもんだけれども、
少しし残したこともあるし、ただ二年だけ待ってくれ。二年目にはおれも
おまえの家の前でちゃんと死んでやるから。毛皮も胃袋もやってしまうから。・・・

 今年の演目は宮沢賢治原作の「なめとこ山の熊」です。
原文の美しさを大切に演じていきたいと思っています。

子供たちの持っているいのちのひかりが、これからの人生であふれるほどに輝いてほしい。たくさんの人々との出会いの中で輝きあってほしいという願いをこめて・・・


〈なめとこ山の熊〉舞台から

今年卒業の子供たち


劇中曲MIDIファイル(7kB)
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それから三日目の晩だった。まるで氷の珠のような月が空にかかっていた。雪は青白く明るく、水は燐光をあげた。昴や真の星が緑や橙にちらちらして呼吸をするように見えた。